◆Y・Aさん
私が働いてた幼稚園は大規模な園でした。そのため、幼稚園教諭が40人近く(非常勤を含めた場合)、園児は500人程いました。
人数が多かったこともあり、1年目はクラスの副担任として仕事を行っていきます。
一日の流れとして紹介します。まず、子どもが来る前に園庭や教室の確認・設定などをします。バスに乗ったり、保護者と一緒に登園してくる子どもを受け入れます。
ここまでは大体普通の先生と一緒の内容です。遊びの時間では子どもと遊びますが、クラスの子どもがおもらしなどをした時など即対応します。年少の子で入園当初などは一日中処理に追われることも・・・。
また、子どもと担任が教室に帰って保育している時でも最後まで残って最後まで後片付けをします。ダイナミックに遊んでくれているので後片付けには結構時間がかかります。
給食の時にはお昼の放送をしたり、給食を子どもに分けていったりします。食べるのが遅い子の対応をしたり、担任の補助をしていきます。
給食のご飯が残るので調理室で1年目同士が集まりおにぎりを作ったりと、子どもとかかわる時間というのは一日のうちでそれほど長くはありません。
子どもが降園してからは、延長保育の子どもとかかわったりします。反省会が始まるまでに職員室の掃除やお茶の用意など、また園長の荷物持ちなど、雑用に近いこともありました。
また、行事の案内状などは担任の先生は忙しいため、1年目の先生が多く持ち帰り、案内状などのいろいろな作業を仕上げます。
これは幼稚園教諭が多い場合の例です。
少人数での幼稚園の場合では副担任ではなく、1年目から担任としてクラスを受け持ちます。今紹介した内容を皆で助け合いがら仕事をしています。
新人の先生はデメリットばかり!!と思うかもしれませんが、そうでもありあせん。「新人だからしょうがないか」と大目に見てくれる時もあります。
確かに1年目ではどう動いていいか分からないものです。そのためにいろいろと失敗をしてしまいます。
ですが、保護者からもいろいろとアドバイスをもらえることができるのでコミュニケーションを取りやすかったり、勉強になったりもします。
新人時代をうまく切り抜けられるように先輩の先生の動きなどをよく見ておくと良いと思います。
◆K・Sさん
幼稚園教諭になったきっかけ (体験談)
幼稚園教諭になる理由は人それぞれあると思います。子どもが好きだから・楽しそうだからなど、さまざまな意見があるでしょう。
これは私自身の回答にはなりますが、幼稚園教諭を目指そうと思ったきっかけのお話しをしてきます。
まず、幼稚園教諭になりたいと思ったのは幼稚園の時だったようです。この頃の記憶はあまりありませんが、親にそのようによく言っていたそうです。
自分で意識し始めたのは中学生くらいだったと思います。
中学の時って「職場見学」という感じでいろいろな仕事を見るという授業がありますよね。私はその職場見学で自分が卒園した幼稚園を選択しました。
驚いたのはその幼稚園の先生が私のことを覚えていたということです。10年近く前の幼児のことを覚えていて、名前まで忘れていないということに本当に凄い!!と思いました。
その時に「幼稚園の先生っていいなぁ」と感じたことを覚えています。また、その時の子どもとの触れ合いが楽しかったのでとても魅力を感じました。
それからは幼稚園教諭の夢に向かって勉強をしました。
短期大学時代は子どもに関わる専門知識や教育実習を学んでいくうちに幼稚園教諭の魅力をどんどん感じることができました。このような出来事があり、幼稚園教諭を目指すこととなりました。
また、他の幼稚園教諭に聞いてみたところ、いろいろな答えが返ってきました。
・子どもが可愛いし、仕事で癒されたいから。
・他にしたい仕事が見つからなくて、幼稚園教諭の資格を持っていたから。
・大変そうだけどその分やりがいのありそうな仕事だと思ったから。
など、一人ひとり違った答えのようでした。
みなさんはどのようなきっかけがありましたか?
きっかけはどのようなものでも、幼稚園教諭という目標は同じです。素敵な幼稚園教諭になってください。
◆R・Uさん
1年目の時に何が苦労するかというと、やはり幼稚園の流れがまだ把握できないということだと思います。
何年も勤めている先輩の先生の動きを見ていてもなかなか真似できるものではありません。
「先輩に聞いて動いたら?」と思うかもしれませんが、クラスを持った先生は忙しくて聞きにくい雰囲気を醸し出しています。
そうなると、自分で考えて動くしかありません。
自分で判断して行動していると、もちろん失敗が多くなります。その都度先輩の先生や園長に叱られてしまいます。毎日この連続となると結構落ち込んでしまいます。
子どもとの接し方
また子どもとの接し方にも戸惑います。実習などで子どもとかかわったり、勉強したりしますが理想通りにはならないのが現実です。
声のかけ方や援助の仕方など、どうしたらいいのかということを悩む日々でした。先輩の先生の様子をお手本にしてかかわるようにしていました。
幼稚園の流れや仕事の内容が分かってくるとだんだん失敗も減ってきます。はじめのうちの辛抱が必要です。
あとは保護者の事でも悩んだりすると思います。私の場合、クラスの保護者にはとても恵まれていました。どの保護者も優しく、親切にしてくれたのでそれほど苦労はなかったです。
しかし、中には保護者の事が苦になり幼稚園教諭を退職するような人もいます。
モンスターペアレントといわれる保護者も中にはいます。そのような保護者の担任になった場合、本当に大変だということをよく聞きます。